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三十郎、新旧配役

編集作業に入る前に、ちょっと一服。「椿三十郎」の黒沢版と森田版の配役を紹介しておきましょうか。空知さんのパートナーが知りたがっているそうだから……。椿三十郎の三船と織田、室戸半兵衛(前回、軍兵衛と誤記したので訂正)が仲代と豊悦、の組み合わせは前回書いたとおり。問題の城代家老は、旧が伊藤雄之助で、新は藤田まこと。顔の長さで勝負です。城代家老夫人は旧の入江たか子に、新は中村玉緒。十何年ぶりにバラエティでない玉緒さんが拝めますよ。その娘は、旧が団令子でしたが、新は鈴木杏で、アンパン顔が共通点。若侍グループに捕虜にされ、押入れ暮らしを強いられるサラリーマン侍は、旧が小林桂樹でしたが、新は佐々木蔵之介。これはちょっと楽しめそうです。悪役トリオは旧が志村喬、藤原釜足、清水将夫でしたが、新は風間杜夫、西岡徳馬、小林稔侍ですって。これも面白そう。若侍グループは、旧が加山雄三のほかに田中邦衛、久保明、平田昭彦とスター級をずらりと揃えていましたが、新は松山ケンイチの他は、オーディションで選んだ新人ばかりだそうで、このあたりに森田監督のこだわりが潜んでいるようです。以上、とりあえずご報告。

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森田芳光の「三十郎」

…と言っても、新「椿三十郎」はまだ封切られていないので、もちろん現物はまだ観ていません。でも、NHKのハイビジョンで、1時間半の「メイキング」特番を放映し、私は「大」編集の合間にそれをチラチラ見てしまったんですよ。やっぱり森田芳光は松本清張なみに下唇が分厚いだけの監督ではありませんでしたねえ(笑)。黒澤明のオリジナル脚本をそのまま使いながら、今の時代感覚で劇を展開させようという離れ業に挑戦したんですって。だから織田裕二は、三船敏郎の「三十郎」をそのままなぞるのではなく、織田裕二ならではの「三十郎」を造形しなければならないのです。また森田監督は、いつも音楽とか「音」にこだわる人ですので、初のチャンバラ演出で人を斬る音などにも異常なまでのこだわりを見せているらしく、大島ミチルの音楽とともに大きな楽しみの一つですね。私個人としては、オリジナルで仲代達也が凄みを利かせた敵役室戸軍兵衛を豊川悦司がどれだけ彼独自のものに転化してくれるか、オリジナルは加山雄三の役だった若侍リーダー役の松山ケンイチの演技などとともに、大いに期待しています。ラストの三十郎対室戸のあの決闘シーンにも、森田監督は何か仕掛けを用意しているかも知れません。テレビでリメイク・ドラマを立て続けに観た結果、あまり「オリジナルを越えたか」という見方ばかりしないで、独立した作品としてどれだけ楽しめたかという姿勢でつきあった方がよさそうだと思い始めています。素直に、面白い映画だなと思える「三十郎」であってほしいです!!

  一雨の後の椿の実のつやよ     大波

  

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