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リメイク「生きる」

きのうに続いて、テレ朝は黒澤明作品リメイクドラマを放映したのですが、みなさん見ました? 「天国と地獄」とか「椿三十郎」のようなエンターテインメントではなくて、「生きる」のような名作シリアス・ドラマの再演なんて、ずいぶん思い切ったことをするじゃありませんか。しかも主人公の市民課長役は、なんと松たか子のお父さん、松本幸四郎丈! あまりにオリジナルの志村喬とイメージが違いすぎて、正直おったまげましたねえ。幸四郎、かなり頑張ってましたけど、聞くところによると黒澤監督は志村さんの演技について「ちょっと頑張りすぎ!」と言ってたそうですから、幸四郎の頑張りについてもあの世の黒澤さんはいい顔しなかったような気がします。「生きる」の後半は、お通夜の席での市役所職員どもの愚痴と反省大会が圧倒的に面白いのですが、テレビ版もユースケ・サンタマリアとか西村雅彦、渡辺いっけい、佐藤二朗とかの個性派俳優をそろえて、まあまあ面白かったと思います。でも私は、あの酒乱の左卜全がいないと、どうも一味薄くなったような気がしてならないのですね。雪の夜のブランコで「命短し恋せよ乙女」を歌うシーンは、絶対に志村喬の哀愁にかなうはずがありません。やっぱり名作のリメイクって難しいなあ。

  蟷螂の半ば枯れつつなほ生きる      大波

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