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モーツアルト「魔笛」の映画

モーツアルトのオペラ「魔笛」って、筋が分かりにくくて、昔から苦手でした。だって、最初は娘を拉致されて嘆き悲しむ可哀相な夜の女王が、後半のドンデン返しで実は復讐の炎に身を焼く凶悪な女であるというんですもの。娘を拉致したのがザラストロという奴で、名前からして悪い男に違いないと思わせておいて、後半になると突然徳の高い賢者になってしまうんですからね。なんだなんだ、アマデウスはいったい何を考えていたんだ。ワケが分からないじゃないかという割り切れない気持ちを胸にしたまま、ケネス・ブランナー監督の映画「魔笛」を鑑賞したのでありました。流石にケネスさんはやりますねえ、舞台をドイツのファンタジー的世界からいきなり第一次世界大戦前夜のヨーロッパに移すというポップな荒業。複葉の戦闘機の編隊が飛び回り、砲火が夜空に閃く荒涼たる戦場を、兵士タミーノとパパゲーノがさすらうというヴィジュアルな構図は結構気にいりましたよ。夜の女王に仕える三人の侍女も、野戦病院の看護師さんみたいだったり女兵士みたいだったり、これもなかなか楽しめました。でも、「魔笛」って、「フィガロ」や「ドン・ジョバンニ」に比べると、やっぱり、よく分かりませんねえ。夜の女王のアリアは大好きです。

  みんみんを山のアリアと思ひけり       大波

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