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加藤治子さん礼賛

むかし、加藤道夫という劇作家がいて、世にも美しい「なよたけ」という戯曲を残して、昭和28年自らの命を絶ちました。「なよたけ」は竹取物語に材を取った戯曲で、フランスのジロドゥーやアヌイに通じる反リアリズムの詩劇です。完璧に美しい詩の言葉が幻想的な舞台をつくりあげ、かつての演劇青年であった私の憧れの戯曲でした。この「なよたけ」のモデルと言われたのが女優の加藤治子さんで、加藤道夫と結婚して彼が急逝したのちも女優の仕事をつらぬき、今日に至りました。治子さんは永遠の少女です。どんな役を演じても内面の純粋さを決して失わず、大きな瞳はいつもキラキラ輝いています。金曜日の夜には、なんと、あの「帰ってきた時効警察」に出演して、オダギリジョーや麻生久美子を相手に、半ばボケたおばあさんの役を楽しそうにこなしていました。今回も、治子さんはまるでお茶目な少女のようで、おっとりした台詞回しも素敵でした。麻生久美子ちゃんもよ~く治子さんを見習って、こんな素敵なおばあさんになるんだよ!

  切先を塀より高く今年竹       大波

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