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地下鉄(メトロ)に乗って

この冬はいっぺんも風邪を引かなかったのですが、春になって、お彼岸に入って風邪の神に取りつかれたらしく、昨夜から咽喉が痛んでぼーっと熱っぽい状態が続いています。しかし、本日「大」創刊号の初校が出ましたので、ぼーっとしたまま印刷所に取りにいき、校正を手伝ってくれるA奈さんに宅急便でゲラを送り、帰りに駅のTSUTAYAでDVD「地下鉄に乗って」を借りてきました。帰宅してゲラをひととおりチェックしたあと、DVDを観始めたのですが、熱が出ているせいなのでしょうね、さっぱりスジが呑み込めません。最近流行りのタイムスリップものなので、現実と過去を行きつ戻りつするのが非常にややこしくて、過去にさかのぼった主人公・堤の真ちゃんが若き父親・大沢たか坊と出会って、涙を浮かべたりするのが何故なのか、ちーとも理解できないんですよ。おれ、バカになったのかしらん。ヒロインの岡本あややが、若き母親・常盤貴子と出会ったのは、ちょうど自分を身ごもっておなかが大きくなっている最中。それを階段から落して流産させ、自分は煙のように消えてしまうのですが、自分を殺すのは殺人罪にはならないのか? …ならないんでしょうね。でも、後味わるい。春風邪は悪化する一方の私です。

  春風邪や掘削音に地は揺らぎ       大波

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一瞬の風になれ

チャンドラー作・村上春樹訳「ロング・グッドバイ」を読むはずでしたが、ふとしたはずみで、今評判の青春スポーツ小説・佐藤多佳子作「一瞬の風になれ」全3巻に手を出してしまい、「ま、最初の部分をパラパラッと読むだけだから」と自分に言い聞かせていたのに、ズボッとはまってしまいました。面白くて面白くて途中でやめられない。主人公の少年の、ひたすら走るだけのトラック競技に魅せられていく姿が、強い吸引力を持っているんですね。くわしいことは、読了後にしますけれど、全3巻少しも苦にはなりません。この佐藤多佳子さんは、私、以前からファンでして、「黄色い目の魚」という連作短編集は、やはり16歳の少年少女を主人公にした絶品です。それから、今度国分太一主演で映画になるそうですが、「しゃべれどもしゃべれども」という二つ目の落語家が主人公の小説も、面白くて面白くて、昔の言葉で言えば「巻を擱(お)くあたはざる」本です。強力推薦。

  お彼岸の雲はお彼岸らしく往き     大波

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