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浜名湖の海苔

暮も押し詰まったときに、不意に宅急便がとどき、送り主を見ると、むか~しむかし、かれこれ三十年以上前、浜松の放送局に勤務していた頃、一緒に仕事をした女友達からのお歳暮の海苔でした。もう何年も会っていません。とても懐かしくなって、思い切って電話したところ、受話器から昔と変わらない元気でチャーミングな声。しかも、生粋の遠州訛です。私が新海苔をとても好きだったのを思い出して、贈ってくれたとのこと。あれこれと話しているうちに、当時の仕事仲間の一人でカメラマンと結婚したもう一人の女性が、ガンで亡くなっていたことを知りました。歳月の歩みの速さと残酷さを知りました。いつかまた会おうねと言って電話を切った後、夕食に頂戴した海苔を食べました。最近は四角に切りそろえた味付海苔しか食べなくなっていましたが、これはちゃんとした一枚の海苔、火で焙らないと食べられません。焙って手でパリパリと千切って、口に入れたところ、かすかに浜名湖の潮風の味。なぜか、ああ、おれは生きている、と思いました。

  賀状かく間にも電話の訃のとどく     大波

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