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逝ける映画スターたち

年も押し詰まると、一年の回顧みたいな心の作用が働くのは、不思議なものですね。私みたいな年寄りになりますと、それが、今年はあの人が逝ってしまった、ああ、あの人も…といふいささか縁起でもない回顧になってしまふのでござりまする。今年はかつて憧れた美しい映画女優さんが次々にこの世を去り、私を悲しませました。筆頭は、落葉の舞う一本道をまっすぐに歩いて去っていった「第三の男」のアリダ・ヴァリ。シェリー・ウィンタースは貧しいけれどいじらしかった「陽のあたる場所」、太りすぎで沈没船の穴を潜れなかった「ポセイドン・アドヴェンチャー」が想い出に残ります。そして「若草物語」「グレン・ミラー物語」のジューン・アリソンの庶民的かつキュートな笑顔は今も胸に刻まれています。男優では、「ポケット一杯の幸福」が好きだったグレン・フォード。「シェーン」の黒シャツの殺し屋ウィルソンを演じたジャック・パランスも逝ってしまいましたが、シェーンのアラン・ラッドよりだいぶ長生きしましたね。日本の男優では、何と言っても丹波哲郎、かれが幕末の策士清河八郎を演じた「暗殺」が大好きでした。「女の園」「二十四の瞳」あたりの田村高広も忘れられません。正和は長生きしろよ。映画監督ではやっぱり今村昌平、丹波さんも出ていた「豚と軍艦」がマイ・フェイバリット映画です。黒木和雄は「祭りの準備」や「竜馬暗殺」が忘れられません。以上、みなさんの冥福を祈ります。

  吹き降りにはや日の暮るる年の坂      大波

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