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69(しっくすてぃ・ないん)

私事で恐縮ですが(…って、ブログはみんな私事じゃん)、きょう12月7日は私の誕生日でございました。69歳です。別にめでたくありません。アラーキー大先生のように60歳の還暦で折り返せば、51歳なのですが、ほんとのことを言いますと、私はまだ折り返し点まで来たような気がしないんですよ。だって精神は、まだまだガキなんだもん。来年70歳の古希を迎えて、電車・バス無料のシルバーパスでも貰ったら、ゆっくり折り返すとしようかね。きょうは、中野に嫁に行った娘から、誕生日プレゼントのパジャマが届きました。無印良品です。息子は何もくれませんでしたが、「おめでとう」と言ってくれました。昼前に宅急便で「俳句研究年鑑」が届き、誌上深見けん二先生が今年の感銘句に拙句「形代の胸の真ん中名を記す」を取り上げ、暖かな鑑賞を書いてくださっているのを読みました。おお、きょうは、なんだかいい誕生日だったなあ。

  新海苔に餅をくるみて誕生日      大波

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武士の一分

仕事を済ませ、所用を済ませ、まだちょっと時間があったので、思い切って「武士の一分」を観ました。山田洋次って、すごい監督だなあ、とあらためて思いました。だって、失明、妻の不倫疑惑、復讐と、よく考えてみるととても暗くて深刻な話なのに、ユーモアのベールをうっすら掛けた感動的な愛妻物語にしてしまうんだもの。庄内弁という人間的なぬくみのある言葉で会話のやりとりをさせることによって、キムタクの凛としていながら軽さのある演技を生かしたのが一番。檀れいの頬から顎にかけてのふっくらした丸み、夫の失明回復を願ってお百度石を踏むときの彼女の素足の美しさ、熟しているのに初々しい彼女の魅力を残らずカメラに収めた監督の眼力にも参りました。「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」と並んで、決闘シーンも秀逸でしたが、相手を殺さなかったのもいい。時代劇三本目にして、山田監督は初めて自分の思うような映画をつくったんじゃないかな。

  お百度の石寒々とそこにあり     大波

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