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警察小説はこれを読め!

若い頃は、早川ポケミス(ポケット・ミステリー)を山のように読みまくり、中でもエド・マクベインの87分署シリーズは、新刊が出るのを待ちかねる状態でした。しかし流石の87分署も、時代と合わなくなってきたのか、エドがトシを取りすぎたのか、往年の「切れ」が薄れつつあるなと感じたはじめた頃から、あまり読まなくなってしまいました。替わって今、ワクワクするほど面白いと感じているのは、映画にもなった「半落ち」の作者、横山秀夫の警察小説です。私も現役の記者だったころ、地方のいわゆるサツまわりを経験したわけですが、あのころの警察署の荒涼として薄汚れた雰囲気、刑事と記者が騙しあいながら凭れあう微妙な駆け引き、等々が小説の行間からくっきり浮かび上がります。トリックもあるミステリーながら、実にリアルです。おすすめは「第三の時効」。横山さんは上毛新聞の記者だったそうで、そうそう、こういうデカは確かにいるよなと思わせる生々しい描写に、同じく記者あがりの私はいつもKOパンチを食らわされたような気分になります。佐藤浩市主演でテレビ・ドラマにもなった「クライマーズ・ハイ」も熱烈推薦です。

  うづ高き落葉蹴り上げ蹴り上げ来      大波

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