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寺山修司の俳句

やっぱり、たまには、俳句の話もしなけりゃあね。俳句をめぐる本が「面白いっ!」と感じることは、まあ、ほとんどありませんけれど、「寺山修司の俳句入門」(光文社文庫 629+税)は結構面白いと思いますよ。寺山修司は、ご承知のように高校時代に俳句で創作活動をスタートさせ、のち短歌、詩、小説、戯曲、シナリオなどの多ジャンルにわたって活動の幅を広げていった人です。故人曰く「二十歳になって憑き物が落ちたように俳句をやめた」ということですが、晩年に再び俳句復活の意向を示していただけに、俳句についての評論、エッセイ、談話などは相当あるようです。それらを斉藤慎爾さんが集大成したのがこの本なのですが、「俳句入門」と入門書の形式に再構成されているので、きわめて読みやすいと思います。彼の代表的な百句も紹介されていて、たいへんお買い得。現在の俳壇俳句に生ぬるさみたいなものを感じている人ならば、いかにも寺山修司らしい客気に満ちた文章に触れるのも、岩盤浴より効果のありそうなショック療法。お試しくださいまし。

  銀杏の黄に蹴躓きさうになり     大波

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