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レイモンド・チャンドラー

若い頃買って、そのまま大事にしまってあるハヤカワ・ポケット・ブックのミステリーやSF。ダシェル・ハメットやロス・マクドナルド、レイ・ブラッドベリ、フレドリック・ブラウンなどの背表紙を見ていると、青春時代に自分の心を捉えていたものの淡い影を見ているような気がします。中でも、ハードボイルド・ミステリーの巨星レイモンド・チャンドラーは、創元文庫のものを含めてほぼ全作品がずらりと書棚の奥にあり、俳句などを作っている今も、最も影響を受け続けている作家なんだなあ、と思わざるを得ません。「長いお別れ」「さらば愛しき女よ」「大いなる眠り」…短いセンテンスの文体、ひねった会話、ハードに見せかけて実はセンチメンタル。これらの要素にずぶずぶに溺れていたのですが、それは今私が詠む一句一句の背後にちゃんと控えているような気がするのです。そうそう、俳句はハードボイルドなんですよ。でしょ?

  ふと絶えし声やかの虫逝きたるか    大波

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