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ファジル・サイのピアノ

ファジル・サイは、ニューウエーヴ的なクラシックのピアニスト。トルコ人です。今夜、地元の多摩パルテノンでリサイタルがあったので、行ってきました。いやあ、こんな面白いピアノは初めてだ。ファジルは一見クールなイケ面風、グレーのインナーにコーデュロイのジャケットを羽織ったラフなスタイルで登場。まず、モーツアルトの「キラキラ星」「トルコ行進曲」「幻想曲ニ短調」とポピュラーなプロで演奏を始めましたが、驚きましたね。前後に体が大きく揺れ、そのうちに鍵盤に向かってだんだん体が傾いていって、そのままだとやがて椅子に寝てしまうのではないかと思うほどにぐぐっと傾くんです。あんな姿勢でピアノを弾く人、はじめて見ました。演奏は三段ロケットのようにパワフルで、しかも抒情的。休憩後のバッハの「シャコンヌ」とベートーヴェンの「熱情」では、演奏するのがいかにも楽しそうで、時に夢見るような微笑を浮かべながら、空いたほうの片手が虚空を愛撫するように空気をかき鳴らしていました。サイは時にジャズも演奏するそうで、アンコールでは「トルコ行進曲」をジャズ風に崩して弾いてみせましたが、考えてみれば、トルコ人が「トルコ行進曲」を演奏するのは初めて見たぜ(笑)。ファジル・サイ、めっちゃくちゃに面白いから、クラシック・ファンは聞いてみなサイ、見てみなサイ。

  コスモスのゆれてピアノの音こぼれ    大波

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