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アラーキーの猫日和

天才アラーキーこと、荒木経惟の写真。好きだというのではないけれど、いつも心のどこかにひっかかる感じです。特に亡くなられた夫人の陽子さんの一連の写真は、自分も未亡夫(という言葉はあるかしら?)であるせいで、胸にズッキンとくることが多いです。アラーキーは大の猫好き。「愛しのチロ」をはじめ、猫をあしらった写真が多いのですが、他の写真家の猫のように、美しくも可愛らしくもなくカメラに収められているような気がします。つまり、猫そのもののように…。私は彼の猫の写真だけを集めたポストカード集「猫日和」というのを持っているのですが、すべてモノクロということもあって、眠っているもの、日向ぼっこしているもの、怒っているもの、うしろ姿、その一匹一匹がとても孤独な感じがします。もったいなくて、ポストカードとして使う気にはなりません。

まもなく発売になる「俳句研究」十月号、178ページに、顔写真つきで八句が掲載されています。俳句はたいしたもんじゃありませんが、私の実像を知らない人も知る人も、福徳円満の顔写真を立ち読みでもいいから拝んでみてくださいね。キャッ。

  黒猫のうしろ姿や露しぐれ     大波

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