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7月30日の蝉

四年前の7月30日、夜10時30分、私の妻は癌で他界しました。病院から自宅まで、遺体を搬送する車の中で、切れ目なく蝉しぐれが聞こえていたような気がするのですが、ひょっとすると幻聴だったのかも知れません。しかしそのせいで、毎年妻の命日には蝉の声に耳を澄ますのが習慣のようになっていました。ところが今年は、長梅雨のためでしょうか、命日が近づいても一向に蝉の声が聞こえてきません。先日息子と多摩テックのクア・ガーデンに入浴に行ったときに、ようやく遠くに初蝉が鳴く声を聞きました。そのあと再び蝉の声を聞くことがなく、このままじめじめした梅雨空の下、蝉の鳴かない命日を迎えるのかと思っていたところ、かっと燃えるような夏の太陽が顔をのぞかせると同時に、「みーーんみーーん」という元気な蝉の声が耳に届きました。なぜか、ホッとしました。

  命日の前夜の遠き花火かな      大波

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